”人を作るのは環境だ。
コンビニ人間に出てくる主人公が、コンビニという規律の中でしか自分を保つことができなかったように、かつては私たちも、四人だけで世界を構築しなければいけない期間があった。
でも、もう一人一人が外へ出て行っても大丈夫な時期がきたのだと思う。環境によって、自分も変わってきたからだ。
私は変わった。
扉を閉ざし、快楽を排除しなくても前を向く事の出来る自分に。美味しいものを食べる大人に向かって「豚だ」と罵らなくても、自分のやりたいことを肯定出来る自分に。
私は自動ドアを明けて、小さな世界から出て行くことにした。
店内で響く
「ありがとうございました〜!」
という声を背に。”

 

藤崎彩織 「読書間奏文」より

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