“象徴的な話で、実は映画の『ナウシカ』が終わった直後にナウシカのカレンダーを描けって言われたことがあるんですよ。僕あhそれにぶつぶつ言い続けていたんですけどね、結局描くハメになって。それでいい加減に描いたんですよね。今まであったとこ描くの嫌だから、勝手にこう、こんなとこがあるのかなって、これからのとこ描いたんです。でも、振り返ってみれば、結局そこで描いたものが本当に実現してるんですよね(笑)。ボロボロになった巨神兵の肩にナウシカが乗っかっている絵とか、それから敵である人間たちの中にナウシカがいる絵とかね。まあ、カレンダーでは土鬼の中にいるのを描いたら、結局本編では蟲使いの中にいたんですけどね。でも、そういうことも含めてなんか、結局前からどこにいくかってうのは自分の無意識の中にはあったんですよ」”

 

”「なんか、結局今回の『千と千尋』にしても、例えばカオナシは巨大化しなきゃいけないのかなとかね、そういうことをちゃんと考えてみたときにそれを捨てていくでしょ?そうすると残っていくのは、最初になんとなくボーッと思っていた、電車でとぼとぼ行くんだとか、電車を降りてからまた歩くんだとか、そういうものでしたから。そんときは夕焼けをバックにして歩くんだなんて考えてるんですけど、いざ実現すると夜いなっちゃったとかね(笑)、そういうことはありますよ、もちろん。だけど、なんか作品を作る中で無意識の奥のほうの意識化できない部分で道筋は大体できてるんですね。だから、それを意識の上に拾い上げるのにやっぱり時間がかかるんですよ。雑念がいっぱいありますから。このへんでハラハラさせなきゃきけないんじゃないかとかね(笑)」”

 

 

宮崎駿
「風の帰る場所」2001.7.インタビューより

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